これが俺のすべて

2005年10月24日
仕事が終わる。
てくてく歩く。
駅まで歩く。

飯を食う
ここのは最高だ
そして落ち着く
でも一気に食う。
たっぷり水を飲む

またてくてく歩く。
次の駅まで歩く
ちょっと胃が重い。
なのでてくてく歩く。

駅に到着
駅前の料亭からVIPらしき人が
タクシーに乗っている。
顎の下の肉の厚み
大きな手、ゆったりとした仕草
漂う社会的ステータス

「俺はこーゆー世界にはとうとう届かなかったな」

最近よく思う。
取り残された自分
何もない自分
何もない…

またてくてく歩く
次の駅まで、
途中でカップルに出会う。
洗車している。

この世で一番うらやましいカップル
それはふたりで洗車をするカップル
最高の愛の姿だ。
まぶしくて、うらやましくて俺には直視できない。

第2位は、夕暮れに散歩するカップル
夕焼けを背に歩くふたりの姿に
その光に包み込まれて…
俺は体の色がなくなって…
透明になっていくような気がする。

色のない俺は…

      …俺は結局そんなカップルにもなれなかった。

またてくてく歩く。
次の駅で終わりにしよう。
いいかげん電車に乗ろう。

歩く。
歩く。
てくてく歩く。
口笛吹きながら
独り言いいながら
妻を呪いながら

気がつけば、満天の星空

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